2011/11/05

プラチナ万年筆 #3776 Century 中字


プラチナ万年筆の新型#3776ニブを装着した センチュリーです。
新型#3776では、既に先行発売された 本栖 を購入しています。これが大変使いやすく、今回の購入につながりました。



本栖では初めての太字を選択しましたが、今回はオーソドックスに中字。少しカリッとしますけど、適度に細い字が書けますし、インクの出方もちょうどいいです。


デザインについて特筆することはないんですが、モンブランなどに比べると、何となく「安い」感じがしてしまいます。並べてみると違いは無いんですけどね。価格による先入観とか、重さなども影響しているとは思いますが…。
しかしながら、1万円の万年筆としては、とてもよく出来ていると思います。

本栖のように乾き防止のスリップシール機構などの工夫が見えないので、見た目には日本人が抱く万年筆のイメージそのままです。


ちょっと汚いですが、ニブの画像です。以前は平べったいデザインが苦手でしたが、使い勝手が良いと、個性的に見えてきます。

「入門編に」という万年筆は結構な数ありますが、これは本当に最初の1本に良いのではないかと思います。

2011/09/19

伊東屋 Romeo No.3 万年筆 M

一昨日、仕事で銀座に行く用事があり、ちょっと時間があったので伊東屋に寄ったら、久々に衝動買いをしてしまいました。
伊東屋オリジナルブランド、ロメオのペンシリーズ、No.3の万年筆です。

伊東屋オリジナルのRomeoシリーズは、ピッグスキンで出来た革製品が好きで、これまでにペンケース()やブックカバーを購入し、愛用品になっています。
その他にボールペンや万年筆があることも知ってはいましたが、購入を検討したことはありませんでした。
ふらっと入ったら、お店の一番奥に置かれていて、茶色のマーブル模様がとても格好良く見えました。両端のギャザード模様は腕時計のリューズをモチーフにしているそうです。


お店の方によると、キャップは挿しても外しても書けるようにバランスをとっているとのことでしたが、
金属部品が多いからか、キャップを挿すと結構重いです。私の書き方だと外したほうが良さそうです。

さらに決め手になったのが、プラチナ製のニブです。
本栖を購入してからプラチナ製がお気に入りなのです。ただし、こちらは旧型仕様のようです。3776ニブとまったく同じものではないと言っていましたが。ちょっと変わったバイカラーで好きです。
本栖が太字だったので、今回は中字にしました。

ニブがプラチナなので、コンバーターもプラチナ製です。
インクは、こちらも最近気に入っているプラチナの顔料インク(青)です。
普段使いにはちょっと目立つかもしれませんね。
少々高いですが、それ以上の品物に見えると思ってます。私自身は、ペリカンの茶縞よりこちらの色合いのほうが好きです。

2011/09/07

Sailor 寄木細工万年筆 中細

この1ヶ月、ずっと忙しくてブログを書く気力が失せていましたが、一段落して今日は振替で休みを取りました。
今日休みにしたのには理由があって、この万年筆を伊勢丹新宿店まで買いに行ったのです。

セーラー万年筆の伊勢丹新宿店限定 寄木細工万年筆です。


「趣味の文具箱 Vol.20」で後ろの方に出ていたものですが、好きな人は同じところに目がいくんだなぁとつくづく感じました。様々な方が、気になる万年筆としてブログなどに書かれています。

正直なところ、36,750円という値段に躊躇し、平日に買いに行く余裕も無かったので購入するつもりではありませんでしたが、多少暇ができて、どこかで休めと言われていたこともあり、思い切ってしまいました。

今日(9月7日)から発売なので朝一に行けば買えるだろうと思っていましたが、ブログ上で予約したと書いている方がいたので、念のため前日に電話で確認。
「予定数以上の電話をもらっているので、予約したほうがよい」というので、取り置きしてもらうことにしました。 (店員さんに聞いたところ、製作数は100本だそうです。)

私の手にはもう一回り大きい方が馴染むんですが、これはこれでかわいらしいかなと思います。それから、とても軽いです。コンバーターをつけてインクをいれても軽い、軽すぎて浮いてしまうような感じすらします。

ペン先は、セーラーの14金、中細にしました。セーラー製では14金も中細も初めてです。
字幅についてはもう少し太くても良いかなと思いましたが、中字にしてしまうと使いにくい場面が出てきてしまうので、自分の使い方にあっていると思います。
14金と21金の違い、私はさほど感じませんでした。目を閉じて書いたらわからないと思います。

こちらはおまけでもらった100周年の便箋、100周年の記念万年筆も発売されていますよね。
150,000円の「島桑」 はさすがに無理です。
これも100周年記念ということで、大事にしまっておきます。

肝心の寄木細工のことにほとんど触れていませんでした。
説明書によると、箱根の寄木細工だそうです。確かに土産物屋で見たことあります。

寄木細工ってもっと複雑な模様のものもありますけど、この製品の模様はとてもシンプルです。

価格との相談なんでしょうね。14金のペン先なので、12,600円のプロフィットスタンダードがベースだと思いますが、比較すると+24,000円なわけで、これ以上高いと私には買えません。


外箱はこんな感じ。

ケースがつきます。コンバーターが別売りですのでご注意ください。


伊勢丹の屋上です。初めて行きましたけど、とても綺麗に手入れされた公園です。知らなかった。


ナデシコやらサルスベリやら、色々な花が咲いてました。

ちなみに、今日はセーラー万年筆のペンクリニックも開催されていて、かの川口 明弘氏にキングプロフィットプロフィットFLを調整していただきました。

キングプロフィットは、もう少し細くかけるように絞って欲しいとお願いしましたが、真逆のことを言われてびっくり。
「字幅が太いのではなく、フローが悪くなっていることが原因です。インクを出そうと思って筆圧が強くなり、結果、字幅が太くなっている」とのことで、切り割りを少し広げてフローを良くしてもらいました。
なるほど確かに、感心してしまいました。

FLの方は、細字ということもありやや引っかかりを感じたので、少し研いでもらった上で、こちらもフローを良くしてもらいました。

前回、丸善で受けたペンクリニックではあまり良い印象を持ちませんでしたが、川口氏のクリニックはさすがでした。判断も手作業も早いし、試し書きする前から「これで大丈夫です」と断言してしまう自信もすごいなぁと。

新宿に来たときは、いつも明月館で焼肉です。あちこち回って散在しないかわりに、ここでちょっと贅沢しています。

今日は良い一日でした。

LAMY Aquamarine 万年筆(EF) & ボールペン

安くなっていたので何となく買ってしまった2本、サファリの2011年限定カラー、アクアマリンの万年筆とボールペンです。
サファリはかつて使い倒したイエローと、スケルトンが手元にあります。最近は使う機会を失っていますが、持ちやすさ、書きやすさ、手ごろな値段などなど、とても良くできたペンだと思います。

しばらく使わずにケースへ入れたままにしておきます。ボールペンはデスクのペン立てに入れておこうかな。

プラチナ万年筆 顔料インク ブルー

久しぶりのインクです。
プラチナ万年筆の顔料インク、ブルーです。
なかなか調子よく使っているプラチナ 本栖に入れようと思って購入しました。

同じ顔料インクで黒を持っていますが、正直あまり使っていません。
黒なんですが、赤みを帯びたように見えて、ちょっと好みと違います。その点、こちらのブルーはとても綺麗、スケルトンの本栖とも見た目の相性は良いですし、プラチナ同士なので問題ないはずです。


永年保管の文書を手書きすることはまず無いので、私にとって顔料インクは必須のアイテムではありませんけど、紙に書いたときに裏抜けしにくいというのは大きなメリットです。

眼鏡市場 ZEROGRA 凛

メガネ、5月にJINSのメガネを買ったばかりなのに、かけ心地がいまいち合わずに買いなおすことにしました。
今回のは同じく安売りの眼鏡市場のもので、その中では高価なZEROGRAという軽量モデルです。
(高価といっても18,900円、メガネは本当に安く買えるようになりました。)

広告には「無重力のかけごこち」。確かに軽いし、アームがバネのようになっていて、しっかり嵌るのが良いです。


メガネはかけっぱなしでケースは使いません。
アームに蝶番を使っていないので、バネを抑えるような感じで納めます。

最初からこれにすればよかった。

Southern Wind Apartment ブックカバー

ブックカバーです。
こちらは、以前にミニポーチを購入した Southern Wind Apartment というブランドのもの。
渋谷のLOFTで買いました。

このブランド、Web上にもほとんど情報がなく詳細がわからないのですが、どうやらホームページができそうですね(今は準備中です)。

使われている革もどんなものなのかはっきりしませんが、オイルがたくさん入っていそうで、変化しそうな雰囲気です。

革の厚みやコシが、ブックカバーにちょうど良いです。よくできていると思います。

幅調節ができるタイプは本来好みではありませんが、それは良いとして、ベルト部分だけ違う革を使っているが気になります。ここだけ随分ガサガサした革なんです。何ででしょう?

ちょっと引っかくだけで傷がついてしまいますが、手でこすると消えてしまいます。
どんな風に変わっていくんでしょうか、楽しみです。

WILDSWANS SUITED L Black

ここのところ忙しくて更新していませんでした。
その間に購入したものをいくつか続けたいと思います。

ひとつめがこちら、WILDSWANS のブックカバー Suitedの新書サイズです。
新書サイズのカバーは、GLENROYAL のものを一つだけ持っていましたので、これがふたつめになります。

勤め先のイベントで著名な書評家の方の後援を聞く機会があり、「最近読んだ面白い新書」をテーマに紹介された本を読もうとしたのがきっかけです。
色の選択肢が黒しかなかったものの、持っていない色だったので良いかなと思います。
サドルレザーの黒は綺麗に光りますね。新品はプラスチックみたいですけど、馴染んでくるはずです。

文庫サイズのMと違って、折込んでいる部分が狭いです。
嵌りが良くないわけではないので気になりませんが、何ででしょう?


まだ固いので折り目が浮いています。
最近は、鞄に文庫と新書を1冊ずつ入れて、読みたいと思ったほうを読むようにしています。この方が変なノルマ感がなくて気楽です。

最近のWILDSWANS製品はロゴの使い分けがあるようですね、
王冠をかたどったロゴもありますよね。こちらはシンプルです。

2011/08/06

Sailor Profit FL 細字

セーラー万年筆の定番、プロフィットの特殊なモデル、プロフィット FLを購入しました。
FLとは"For Lawyer"、法曹家へ向けて作られている、いやサイトの紹介を見ると、司法試験の受験生へ向けてということことのようです。


大学で多少は法律の勉強をし、多少は法律に関係する仕事をしているので、なんとなく憧れるコンセプトです。大量筆記でも疲れない工夫がされているとか。

軸の表面が梨地仕上げになっていて、さらさらしています。黒とシルバーの組み合わせというだけでで十分に地味ですが、梨地だと一層ストイックな印象です。

気になるのは、キャップが太いために机に置いても安定しないところ。これは以前に購入したプロフェッショナルギア レアロも同じで、プロフィットも全般に同じつくりのようです。何か意図があるのかもしれませんが、このぐらつきは気になってしまいます。

実はセーラーの万年筆って余り持っていなくて、先に書いたレアロのほかにキングプロフィットを持っているだけで、これが3本目です。
苦手意識があるわけではなく、筆記感など大変気に入っています。なのになぜか触手が伸びない。デザインが好みに合わないのかもしれません。
このニブは、レアロについているものと同じ21金の細字です。単色のロジウムメッキで、細さ、固さもちょうど良いです。

最大の特徴がこの首軸、金属製なので、いわゆるフロントヘビーな状態になります。
長時間書いても疲れない工夫ということですが、私には少し違和感がありました。はっきりしないんですが、「何か違う」感じ。
慣れが必要な面白い万年筆だと思います。



今は試験で万年筆を使う人は少ないだろうと思いますが、この万年筆を使って合格しました、なんて人が出てくるといいですね。

2011/08/04

Organ 小型のマチ付き二つ折り財布(GS-15-S) チョコ

私にとって、初のHERZ(ヘルツ)製品。ブランド名であるOrgan(オルガン)は、ヘルツの中でも「実験的な工房」という位置づけだそうです。

購入したのは「小型のマチ付き二つ折り財布」というタイプで、その中でもさらに小型のSサイズ。名前の通りコンパクトです。
今はWILDSWANSのPALMというミニ財布をパスケース兼用で使っていて、大変重宝しています。今回はちょっとした浮気です。

横から見るとすごく厚いです。切りっぱなした感じは好みじゃないですが、この製品には合っていると思います。ただ、ポケットのフラップなど稼動部分の革は薄くしてあるので、見た目以上に軟らかく使えます。

尻ポケットに入れるには、もう少し潰さないと使いづらいですね。

使っている革はリバースレザーという素材。名前の通り、通常の裏面を加工して表面にしているそうです。今はまだくすんでいて面白みを感じませんが、この革はエイジングが非常に早いそうなので、どうなるのか楽しみです。

パスモのような出し入れしないカードの他に、もう数枚分のカードが入ります。小銭入れ部分も大きいので、普通の財布として十分使えると思います。

ボタンのところにさりげなくロゴの刻印、こういうラフな感じの革製品はほとんど持っていませんが、これはこれで格好いいです。雑に使って早く変化させたいですね。

DELTA インクボトル ブルー

デルタのインクボトル、色はブルーです。
先日購入したドルチェビータ スリムに合うインクが見つからず困っていました。
さらっとしたインクだとフローが良すぎるし、渋いインクだと出が悪すぎる。個体差の問題かもしれませんが…。

で、同じくデルタのミニに使っている純正のカートリッジが良い感じだったので、ボトルを買ってみました。書いた瞬間は濃い青なんですが、時間が経つとかなり薄くなります。 赤みの無い綺麗な青です。

今のところ、フローの調子は改善しています。もう少したくさん書いたときにどうなるかな。

でも、小さい瓶にしてはちょっと高いですね。デルタは国内だと本当に高い…。

フルハルター オリジナル ブックカバー チョコ (WILDSWANS製)

7月16日フルハルターにて注文したブックカバーが、あっという間にできあがりました。
(5ヶ月かかるといわれていたのに、2週間でした。)
製作しているのはWILDSWANS、 革はサドルアップのチョコです。

特徴のひとつは革の厚みでしょうか。WILDSWANSオリジナルのブックカバー、Suitedに比べると、同じサドルアップでも固めです。グニャっと曲がる感じはしません。


オリジナルのしおりがついています。革製のしおりは厚みがあって使いにくく好みませんが、万年筆の形がかわいらしいです。
 
もうひとつの特徴が角の補強です。補強というよりデザイン上のものでしょうか。ブックカバーには珍しく、曲線が多用されているのが楽しいです。
ただ、今回のサドルアップは、これまでに購入したものの中でも特にトラが多い。ツヤツヤした感じは健在ですが、"味"と理解するにはちょっとなぁ。

フルハルターとWILDSWANSの刻印、憧れていたので感無量です。


最後の特徴は、かなり厚い本が入ること。これが購入の一番の決め手でした。
写真の本は750ページくらいありますが、これくらいがジャストサイズです。+100ページの本は入りませんでした。
早速使ってます。厚い本専用と思っているので、革が固くてもそれほど気になりません。


受け取りに行ったとき、ほかにお客さんがいなかったので少しだけ店主の方とお話させていただきました。「革製品がお好きなんですねぇ」というところから始まり、「好きなものに囲まれて過ごすのが一番ですよ。」なんて話をさせてもらいました。
紳士的でなんとも優しい口調の方でした。